本校を応援してくださっている業界の方からのコメントをいただいています！

私はスポーツサイエンティストとしてジャパンラグビーリーグワンの三菱重工相模原ダイナボアーズに携わっています。
具体的な仕事内容は、GPS(Global Positioning System)を用いて、トレーニングや試合時の選手の走行距離や運動強度を計測しています。GPSから収集されるデータをラグビーコーチはじめ、S&Cコーチやトレーナーに共有し、トレーニングやリハビリの計画、フィードバックに役立てています。
また、スポーツにおいては、ただデータの数値を気にするのではなく、いつ力を発揮するのかが非常に重要で、映像と照らし合わせながら、データの分析を行なっています。スポーツサイエンティストが共有するデータを基にチームが作られていると考えれば、仕事はチームにとっての歯車に例えることができると思います。

スポーツ業界で活躍するためには、そのチームや競技に「情熱」と「覚悟」を持つことが必要だと思います。もちろん私もダイナボアーズを日本一のチームにするために今の仕事をしています。この仕事に就けた理由もラグビーに情熱を持っていたからだと感じています。私は幼少期からラグビーに触れてきましたが、残念ながらプロの選手になれるほどの才能や身体がありませんでした。
しかし、大好きなラグビーを続けるために研究の道を選びました。研究という道でラグビーを続けたお陰で、選手とは違った視点でラグビーを見ることができる様になり今の自分があります。これからもラグビーに携わり生きて行きます。

スポーツ分野での活躍を目指す皆さんは本気でスポーツが好きな方々だと思います。この気持ちを大切に持ち続けてください。ベーシックスキルという言葉があります。これは「生まれ持っているものや自身の努力では変えられないスキル」です。
私は皆さんが持っている「スポーツを好きだ」という気持ちは立派なベーシックスキルだと思います。好きなことの勉強ができ、さらに仕事にできることは最高の幸せです。皆さんは岩崎学園への進学を選ぶことで最初の一歩を歩むことになると思います。一方でここで大切になるのが、リテラシーをどのように身につけるかということです。リテラシーとは「専門分野に関する知識や能力を活用すること」になります。岩崎学園は様々な分野にスペシャリストの教員がおり、その教員から専門知識・技能を学ぶことができます。岩崎学園で皆さんが持っているスキルを最大限に育み、スポーツ業界でその能力が発揮できるようになることを期待しています。

冒頭に記した通り、現代スポーツでは、あらゆる立場の関係者がデータを日常的に活用します。皆さんが専門学校において学べることは、将来スポーツの現場で大きな強みになることです。岩崎学園で学ぶことを存分に活かし、ともにスポーツを盛り上げてまいりましょう！